ペアの組み換え回数を調べてみた
前回の記事で、「MDやWDに比べてXDはペアの組み換えが少ない」という予想を立てていました。男女のペアなので、人間関係やらなんやらを考えると同姓同士よりも組み換えがし辛いと思ったからです。なので、調べてみました。
今回は、ダブルスで過去にスーパーシリーズに対戦したことのある選手と、その選手と過去に(スーパーシリーズに限らず)ダブルスで戦ったことのある選手を対象として、過去にその選手が何人とペアを組んだことがあるかをカウントしました。
結果
プロットを二つ用意しました。まずはこちら。
横軸は、今までにペアを組んだことのある選手の数を表します。そして、縦軸は、その正規化された累積分布を表します。
これを見るとXDの累積分布が常に最も高いです。つまり、XDが最もペアの組み換えが少ない種目だということです(パートナーの数が少ない選手の割合が高いので)。
どうやら予想は正しかった。
と喜んだのも束の間、二つ目のプロットです。
これは、先ほどのように正規化せず、累積もさせず、単に今までにn人の人とペアを組んだことのある選手の数を棒グラフでプロットしたものです。
これを見ると、そもそもXDのペアの数がとても多いことが分かります。大会の数は全種目で共通なので、XDは新しいペアが生まれては消える種目のようです。
パートナーの人数が10人を超えた辺りからはMD,WDとあまり変わらないので、パートナーの人数が10人以下の選手が他二種目に比べて多く、それが一つ目のプロットの累積分布関数を押し上げていたようです。
考察
XDは、あまりペアの組み換えは多くないが、そもそもXDに挑戦しようとする選手が多く、また挑戦後にXDを諦める選手も多い、というのが事実のようです。確かに、XDを本業とする選手は少ないので、このような結果も納得できます。
しかし、本来調べたかったのはそういうことではなく、XDを本業としている人のペアの組み換えが少ないかどうか、でした。これを調べるには、XDのペアの中でも、ある程度世界ランクが上のペアのみを対象として調べた方が良さそうです。
現状持っているデータではそれが難しそうなので、今後の課題とします。
番外編 パートナーの組み合え回数ランキング
過去最も多くの人とペアを組んだ選手は誰なのか、気になりますよね。調べました。
name Doubles XD total 1: Dharma GUNAWI 40 9 49 2: Charmaine REID 28 15 43 3: Robert BLAIR 29 12 41 4: Roman ZIRNWALD 25 15 40 5: Anastasia RUSSKIKH 16 23 39 6: Natalie MUNT 21 17 38 7: Vita MARISSA 20 17 37 8: Kate WILSON-SMITH 16 21 37 9: Jurgen KOCH 19 18 37 10: Jan FROHLICH 21 15 36 11: Tina RIEDL 19 16 35 12: Simone PRUTSCH 18 17 35 13: Michal MATEJKA 24 10 34 14: Halim Haryanto HO 26 8 34 15: Birgit MICHELS 17 16 33 16: Johanna GOLISZEWSKI 23 10 33 17: Heather OLVER 21 12 33 18: Julie HOUMANN 17 15 32 19: Joe WU 18 14 32 20: Tim DETTMANN 15 17 32
なんだか、知らない選手が多いです。有名どころは、Vita MARISSA(7位)、Halim Haryanto HO (14位)、Birgit MICHELS(15位)ぐらいでしょうか…。
ペアを組み替えるということは、相方の引退を除けば、そのペアが上手くいっていないということなので、あまり成功していない選手が多いのかもしれません。